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FCR-VITA Rd.1 |苦しかった週末、次へ繋がる手応え-

執筆者の写真: 顕 渡邉
顕 渡邉
5月16日
読了時間: 7分

更新日:5月21日

今回、自分の実力不足を痛感させられた開幕戦でした。

今シーズンの流れを作る重要な1戦でありながら、確かな手応えと共に、自分の実力不足を痛感し、自分自身の現在地を確認できたレースとなりました。



【Race Week】

今回のレースウィークは前々からの手首の負傷もあり、前日練習日前から身体をリフレッシュさせる時間を意識して作りました。

FCR-VITA開幕戦レースウィークの告知

【Practice】

天候は晴天。

路面温度も極端に高いわけではありませんでしたが、想定よりタイヤのエア圧が上がる状況となり、セッション中のフィーリングにも影響が出てしまいました。


1セッション目では、ブレーキング時にマシンを止め切れず、オーバーランを多発。

コーナー進入で安心して攻め込める状態ではなく、走行後すぐに足回りのセット変更を実施。

2セッション目では、セット変更によりブレーキ時の安定性が向上し、しっかりと止められるように改善しました。

一方で、コーナー中の踏ん張りが甘く感じられた。走行後の確認で変摩耗が見られた。

偏摩耗がフィーリング悪化の原因である可能性も考えられたが、次の走行は翌日の予選だったため、追加テストを行う時間はなく、本番へ向けて限られた情報のなかで判断を進める状況となりました。


パドックの雰囲気としては、セット変更による手応えもあり比較的前向きな空気感がありました。ただ、その一方でフィーリングが良くなっているにも関わらず、思ったようにタイムへ繋がらない難しさもあり、データを見返しながら頭を悩ませる場面も多くありました。


今回のレースでは、単純にタイムを追うだけではなく、マシンデータの蓄積や不具合の洗い出しも大きなテーマのひとつでした。

セット変更によるフィーリングの改善もあり、練習日の目標としてはまずまずといった感触でした。


一方で資金面では十分な環境が整っているわけではなく、部品や設備が足りず、試したいセットが実施できない場面もありました。

限られた条件の中で、今あるものを最大限活用しながら調整を進める形となりましたが、その中でも確実に方向性や課題を見つけることができたことは大きな収穫だったと思います。

ELEVレーシングドリーム-OSVITAの走行画像

【Qualifying】

予選は晴れ。

前日よりも路面温度がやや高いコンディションとなりました。


マシンセットについては、前日最終セッションで得られたフィーリングを維持する方向で進め、足回りなど大きな変更は行わず、そのまま予選へ投入。タイヤは新品へ交換し、コンディション変化に合わせてエア圧のみを調整してアタックへ向かいました。


マシンのフィーリング自体は前日から大きく変わらず、ブレーキング時の安定感もあり、安心して攻め込める状態にはなっていました。一方で、第3セクションではタイヤが踏ん張り切れていない感覚が残っており、特にコーナー進入時に思い切って切り込めない難しさがありました。


予選ベストは4周目の 2’01.173。35台中25番手という結果となりました。


今回の予選では、アタックの組み立てにも苦戦する展開となりました。位置取りを上手くまとめ切れず、完全なクリアラップを作ることができなかったことに加え、タイム更新が見えていたタイミングでトラフィックにも引っかかってしまい、理想通りのアタックを行うことができませんでした。


また、マシンのフィーリング自体は悪くなかった反面、思ったほどタイムへ繋がらない状況が続き、自分自身の中でも徐々に焦りが強くなっていきました。その焦りがドライビングにも影響し、本来ならまとめ切れる部分でミスが出てしまう場面もあり、全体として納得のいく予選にはできなかったと感じています。


データ上では、理想的にラップをまとめられていればさらに上の順位を狙える可能性も見えていただけに、最後までしっかりまとめ切れず順位を落としてしまったことは非常に悔しい部分でした。


ただその一方で、マシンの安定感や方向性については確かな前進も感じており、決勝へ向けては「戦える感覚」を持った状態で臨める予選になったと思います。

ゼッケン76のVITA走行

【Race】

富士スピードウェイでのグリッド整列

決勝は予選に続き晴れ。路面コンディションも大きな変化はなく、予選とほぼ同じ状態でレーススタートを迎えました。


スタートでは蹴り出し自体の反応は良く、初動としては悪くない形でした。しかし、直後にシフトミスが発生してしまい大きく失速。スタート直後の重要なタイミングでポジションを落とす苦しい展開となりました。


さらにレース序盤では、順位を取り返そうと攻め込んだ場面でスピン。自分自身のミスによって大きく順位を落としてしまい、レースをさらに難しい状況にしてしまいました。


そこからは少しでも順位を戻すためにプッシュする展開となり、レース中はほぼ常に接近戦。バトルを繰り返しながら少しずつポジションを回復していきましたが、最終的には元の順位まで取り返すことはできず、29位でチェッカーを受ける結果となりました。


今回特に厳しかったのはストレートスピードの部分でした。コーナー区間で前へ出ることができても、ストレートまでに十分なマージンを作れないとすぐに抜き返されてしまう状況が続き、常にギリギリの攻防を強いられるレースとなりました。


マシンのフィーリング自体は予選から大きく変わらず、安定感はありました。その一方で、序盤のミスから「取り返さなければ」という気持ちが強くなり、冷静さを欠いてしまった部分もあったと思います。


特に印象に残っているのは、攻め込み過ぎた結果、自分のミスでスピンしてしまった場面です。レース中の焦りや気持ちの強さが、結果として操作にも影響してしまい、自分自身の未熟さを痛感する瞬間でもありました。


フィニッシュ後は、ミスによって順位を大きく落としてしまった悔しさが非常に大きく残りました。本来であればもっと戦える可能性があっただけに、自分の実力不足によってマシンをコントロールし切れなかったことへの反省も強く感じています。


ただ、その中でも今回のレースでは非常に有効なマシンデータを蓄積することができました。セットアップや車両状態について、次戦へ向けて改善すべきポイントも明確になり、今後に繋がる課題を多く見つけることができたと思います。


そして何より、自分自身の現在地を改めて知ることができたレースでもありました。悔しさの残る週末ではありましたが、この経験を無駄にせず、次戦ではさらに成長した状態で戦えるよう準備を進めていきます。



【Wrap-up】

今回のレースウィークは、結果だけを見れば悔しさの残る週末となりました。予選、決勝ともに、自分自身のミスや未熟さによって順位を落としてしまった場面も多く、改めてレースの難しさと、自分に足りない部分を痛感するレースになったと思います。


ただその一方で、マシンセットの方向性や安定感、データ面では確かな収穫も得ることができました。限られた環境の中でも、シェアドライバーやチームと試行錯誤を重ねながら少しずつ前へ進めている感覚もあり、今回見つかった課題を次戦までにしっかり改善していきたいと思っています。


レースは結果が全てと言われる世界ですが、その結果へ辿り着くまでには、表には見えない多くの準備や失敗、積み重ねがあります。だからこそ、今回感じた悔しさや課題も、自分にとっては成長するために必要な経験だったと感じています。


まだまだ理想とする走りには届いていませんが、一歩ずつ確実に前進できるよう、これからも全力で挑戦を続けていきます。


そして今回も、応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございました。皆さまの応援があるからこそ、こうして挑戦を続けることができています。


次戦ではさらに成長した姿を見せられるよう準備を進めていきますので、引き続き応援よろしくお願いします。

ヘルメットとグローブが手前にあり、白いレーシングスーツを着た男性が腕を組み、真剣な表情で会話している。背景はオフィス風。

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