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スーパー耐久富士24時間レースの激闘を振り返る 苦境と完走の軌跡

執筆者の写真: 顕 渡邉
顕 渡邉
6月26日
読了時間: 5分

はじめに

スーパー耐久シリーズ最大の一戦、富士24時間レース。

24時間という長いレースでは、速さだけでは乗り越えられない数多くの試練があります。

今回のレースも、私自身にとって非常に印象深い一戦となりました。

このレポートでは、SNSや通常のレースレポートでは伝えきれないチームの舞台裏や、ドライバーとして実際に感じていたことを、できる限りありのままお伝えしたいと思います。


📊 DATA

大会名

  • スーパー耐久 富士24時間レース

開催サーキット

  • 富士スピードウェイ

クラス

  • ST-5R

車両

  • NDロードスター「FETS高砂NIWARacingロードスター」

チーム

  • FETSレーシング

ゼッケン

  • 888号車

担当スティント

  • 夜間スティント

  • 予定外の連続スティント

レース結果

  • クラス8位(完走)


レースウィーク

今回は仕事の都合もあり、私は予選・決勝当日からチームへ合流するスケジュールでした。

そのため専有走行には参加できず、チームメイトがマシンのセットアップやデータ収集を進めてくれていました。

しかし、私が現地へ向かう前日、専有走行のナイトセッションで大きなクラッシュが発生。

マシンは大破し、連絡を受けた時点では「このダメージでは修復できず、そのままリタイアになるかもしれない」と覚悟していました。

それでもメカニックをはじめ、チーム全員が昼夜を問わず作業を続け、予選開始ギリギリまで修復。

限られた時間の中で、なんとか走行可能な状態までマシンを復旧させてくれました。


💡 Driver’s Note

レースはドライバーだけでは戦えない

ドライバーがレースカーに乗っている時間は、24時間レース全体から見ればほんの一部です。

その裏では、メカニックやエンジニアが何時間もかけてマシンを修復し、万全の状態へ近づけるために全力を尽くしています。

今回のレースは、そのことを改めて強く実感した週末でした。



現地で見たマシン

現地に到着して最初にマシンを見た時、率直な感想は

「本当にここまで直したのか。」

という驚きでした。

もちろんダメージの痕跡は残っていました。

それでも予選を戦える状態まで復旧させたチームの技術力と執念には、本当に驚かされました。

ここまで直してくれたチームの努力を無駄にはしたくない。

その瞬間から、自分は自分に与えられた役割をしっかり果たそうという気持ちが強くなりました。



🤫 ここだけの話

クラッシュの連絡を受けた時は、「今回は走れないかもしれない」と本気で思っていました。

だからこそ、実際にマシンを見た時は驚きました。

同時に、「このマシンを最後まで走らせたい」という気持ちが自然と湧いてきました。


夜のスティント

私が担当したのはレース中盤の夜のスティントでした。

しかし、その頃には再びマシントラブルが発生し、急遽エンジンを載せ替えることになります。

復旧後も細かなトラブルが続き、さらに前日のクラッシュによるダメージも残っていました。

そのため、私が走る頃にはマシンを保護する目的で3速へのダウンシフトは禁止という状況になっていました。

さらに給油トラブルやチームメイトの疲労も重なり、本来予定されていなかった連続スティントを担当することになりました。

24時間レースでは、予定どおりに進まないことの方が多くあります。

そんな状況の中でも、与えられた役割を果たすことがドライバーとして求められます。



💡 Driver’s Note

3速が使えないだけで何が変わる?

一番苦労したのはアドバンコーナーでした。

本来は3速で立ち上がるコーナーですが、このスティントでは4速のまま旋回しなければなりません。

そのためコーナー出口では加速にもたつきが生じ、本来のリズムで走ることができませんでした。

サーキットでは「たった1速」の違いが、ラップタイムだけでなく他クラスとの混走やオーバーテイクにも大きく影響します。

このスティントでは、速く走ることよりも、マシンを壊さずチェッカーまでつなぐことを最優先に考えながら走っていました。


チェッカー

私のスティントを終えた後は、大きなトラブルに見舞われることなく、チーム全員が着実にバトンをつないでいきました。

前日の大クラッシュ。

予選直前まで続いた修復作業。

レース中のエンジン載せ替え。

細かなトラブル。

予定外の連続スティント。

決して順風満帆な24時間ではありませんでした。

それでも誰一人諦めることなく、それぞれが自分の役割を果たし続けました。

そして迎えたチェッカー。

クラス8位という結果で、24時間を完走することができました。

順位だけを見れば決して満足できる結果ではなかったかもしれません。

しかし、あの状況から24時間を戦い抜き、チェッカーフラッグを受けられたことには、順位以上の価値があったと感じています。

今回の完走は、ドライバーだけでは決して成し遂げられませんでした。

昼夜を問わずマシンを修復してくれたメカニック、チームを支えてくれた監督やエンジニア、最後まで戦い続けたチームメイト、そして応援してくださった皆様。

本当にありがとうございました。



🧠 Takeaways

今回の24時間レースで改めて感じたのは、レースは速さだけではないということです。

時にはマシンを労わり、状況に応じて役割を変え、チーム全員でバトンをつないでいくことが何より重要になります。

今回経験した数々のトラブルや困難は、ドライバーとして大きな財産になりました。


🎯 Next Race

今回得た経験を次戦へ確実につなげ、どのような状況でもチームに貢献できるドライバーを目指して、さらに成長していきます。

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